不定詞「…すること」

不定詞名詞的用法とは、「…すること」の意味で、to不定詞を名詞のように用いることを言う。名詞である以上、文の主語、補語、目的語などに使える。

主語になる場合

To  learn  many  thnigs  is  important. (たくさんのことを学ぶことは大切です。)
It  is  important  to  learn  many  things. (たくさんのことを学ぶことは大切です。)

「~すること」が名詞的役割をしているため、名詞的用法と呼ばれます。もう一文は、英語では主語を長くすることを避けるため、2文目のほうが良いとされています。どちらの文法も覚えましょう。

 

補語になる場合

My  hobby  is  music. (私の趣味は音楽です。)
My  hobby  is  to  listen  to  music. (私の趣味は音楽を聴くことです。)

補語とは、主語と同じ内容を表す文法です。一文目だと「私の趣味」=「音楽」、二文目だと「私の趣味」=「音楽を聴くこと」を表します。他の文法でも「主語(S)=補語(C)」と覚えましょう。主語になる名詞としては aim,dream,idea,plan,proposal など、「目的」「計画」「希望」などの意味を持つものが多いです。

My  dream  is  to  be  a  doctor. (私の夢は医者になることです。)
My plan  is  to  travel  abroad next year. (私の計画は来年外国へ旅行することです。)

「目的」「計画」「希望」などの意味をもつ単語が多いのは、不定詞に未来的要素が含まれているから。あとに習う「動名詞」には過去的要素が含まれているため、未来的要素が含まれている単語とは使われない傾向にあります。

 

目的語になる場合

I  like  baseball. (私は野球が好きです。)
I  like  to  play  baseball. (私は野球をすることが好きです。)

目的語になる場合は「〜することを」「〜することが」を意味する時です。一文目は「(ただ)野球が好き」、二文目は「(見るのではなく)野球をすることが好き」と「野球が好き」だけではなく、詳細が述べられていますね。

 

to 不定詞だけをとる動詞

左側が中学英語の単語、右側は高校英語の単語です。高校生はすべて覚えること。

want to   ~ (~したい) agree  to   ~ (~することを合意する)
wish  to  ~ (~することを願う) pretend  to   ~ (~するふりをする)
hope  to  ~ (~することを望む) promise  to   ~ (~することを約束する)
decide  to  ~ (~することを決める) refuse  to   ~ (~することを断る)
need  to  ~ (~する必要がある) expect  to   ~ (~することを期待する)
learn  to  ~ (~することができるようになる) manage  to   ~ (なんとか~やる遂げることができる)

 

 

to不定詞の否定文

[動詞を否定] [不定詞を否定]
didn’t decided to make complaints.
(私は弱音を吐く決心をしませんでした。)
decided not to make complaints.
(私は弱音を吐かないと決心しました。)
[動詞を否定] [不定詞を否定]
I don't want you to do it.
(それをやって欲しくない)
I want you not to do it.
(それをやらないで欲しい)

この違いをおわかりいただけただろうか?[ not ]は後ろの内容を否定するので、[ I don't want ] 「してほしくない」が焦点で、[ not to do it ] 「それをしないこと」が焦点なのである。中学生は、I don't want to ~, I don't need to~が基本で習うとはいいながらも、I decide not to ~をさらっと問題集で習います。どこを否定にするか考えましょう。

 

 

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